建築の注意点

 

いよいよ移住を決断し、土地を購入し、家づくりという段階になったとき、那須では家づくりにおいて、どのような注意が必要なのでしょうか?
ここにいくつかのポイントをあげておきたいと思います。

   
    ・ものさし(スケール)の違いに注意すること
    ・あたたかな家が好まれ、西陽が大事にされる
    ・湿気でとても多くの家づくりが失敗している
    ・地元の材料、地元の建築会社で家をつくるには客観的な目が必要
    ・地元ではビジネスライクでつきあうよりも信頼感でつきあうこと

那須の環境への理解

那須は北に山があり、風水的にはとても良い土地なのですが、冬には那須おろしと呼ばれる強風が吹いたり、雷や集中豪雨、標高のよる環境の変化、そして最も難しいのは湿気対策など、建築的な課題も多くあります。
とはいっても、季節ごとに変化する風景の美しさや、空気のおいしさなど、たくさんの恩恵もあります。建築には景色などのメリットが活かされ、デメリットが克服されるような家づくりが必要です。特に足元の基礎については、土地の独特の気候風土や地形、地耐力や地下水位を理解しながら、最適な構造にする必要があります。 特に基礎は自然に任せた換気では性能的に間に合わないと考えるべきでしょう。

那須に住むのだから

環境を求めて移住しても、住んでいるのがシックハウスでは笑い話になってしまいます。地元の材料(八溝杉や芦野石など)を使い、できるだけ自然の素材で家づくりをしたいものです。また、あまり狭い土地(都市並み)を購入し、隣地に家が建ってしまえば、都市のニュータウンと変わらない環境になってしまいます。
それどころか、林の隣接した土地に移住したにも関わらず、ある日その林が売られて、産廃施設の計画が出されるなどというのは最悪のケースです。
供給される水の水質が悪くてトラブルになるケースもあります。せっかく移住を決断し、実行した後に、押し寄せてくるトラブルは最悪ですから、事前に十分な調査が必要です。

地元との信頼関係

建物を建てるというのは、目的というよりは手段といってもよいでしょう。何のための手段かといえば、環境のよい那須で生活をするための手段です。
家を作る計画をする際には、予算の問題や、後で後悔しないためにも詳細な検討が必要で、費やすエネルギーも相当なものになります。少しでも安くしたいと思えば、競争させて、数社から見積もりを取るというのは一般的で当たり前のことかもしれません。
しかし、都会のビジネスと違い、那須は小さな町で、人が信頼関係をベースに生活を営んでいるという、顔見知りの関係がベースです。こうした環境で、競争というのは、とても不似合いなものです。工務店同士、不動産会社同士、顔見知りで、情報が行きかっているというのが事実。
「ああ、あのお客さん、うちにも来たよ」という会話があちこちで聞こえてきます。
なので、信頼がおける方の紹介で、たどり着いた縁が「良い仕事」にも「アフターフォロー」にもつながり、「近くまで来たから大根持ってきた」という人間関係につながっていくのです。
10万円安く家ができるという建築の目的よりも、大切なものはどんな人間関係を築いて、那須で暮らすかということ。 ぜひ、そこに重点をおいて、家を作っていただきたいと思います。