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那須町の建築設計事務所です。住宅や店舗・病院についてお気軽にご相談ください。
心理学者のカール・グスタフ・ユングは人の成長プロセスを「個性化の過程」ととらえました。
実際に、ボーリンゲンにある別荘は、ユングが何年もかけて手作りしたもので、自分の心の動きに合わせて改築したり増築したりしているので、この建物は、ユングが思索に耽った場所であると同時に、彼の個性化(自己実現)のシンボルでもあるのです。庭には彼の彫った石などが残っています。
私にとって、このユングの別荘は建築の最終的な到達地点を意味しているような気がします。
一方、ルドルフ・シュタイナーは建築を総合的な芸術ととらえ、「建築が人間化する」と表現しています。
このように単に生活空間としての家という見方を少し哲学的にとらえていくと、さまざまな発見があります。
那須で家を建てる人たちは、都会で限られた条件の中で家を造る人たちよりも、自由で個性的な家をめざす傾向にあります。
趣味のための家づくり、家庭菜園や木工、陶芸などのアトリエのある家、さらには天体の観測ができる家など、楽しくなるほどみなさんの求めている個性はユニークです。
こうした個性の場合、私がああしては、こうしてはと余計なことを云わず、こうして欲しいという要望を整理しながら、まとめていくほうが個性が活かされると思っています。
設計という立場は黒子でよく、設計者の個性が前面に出すぎた家は使い勝手が良くないというのが一般的です。
そうした意味で、私は設計者とは心理学者なのだと思っているのです。